その後、新聞やテレビなど数多くのメディアに取り上げていただき、本格的に津軽三味線の演奏活動を行います。演奏を重ねるごとに、私は津軽三味線には人の心を動かす力があることを知りました。そして私には津軽三味線を通して世界中の人々に感動を届けたいという夢ができました。これを実現するには、津軽三味線の音色が相手にどういう感情の変化をもたらすのかを知る必要があります。演奏経験からだけでなく、「津軽三味線音の数値化」「音楽と普遍的感性の関連性」をテーマに研究し、演奏活動で活かそうと考えました。このビジョンを成し遂げるために分離融合形態であり多角的に学ぶことのできる慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに入学しました。日々研究と演奏活動に力を入れています。最近は津軽三味線奏者としてソロ活動に加えて他楽器とのコラボ演奏、あらゆるジャンルの曲の演奏・作曲・編曲にも取り組んでいます。
1998年12月7日北海道網走市生まれ。旭川市育ち。
北海道教育大学附属旭川小学校・同中学校卒業。
北海道旭川実業高等学校卒業。
慶應義塾大学環境情報学部卒業。
現在、同大学院修士課程1年
両親が音楽教師で、私は幼い頃から音楽と触れ合ってきました。4歳から親の勧めで民謡とエレクトーンを習い始め、6歳から民謡の伴奏に用いられていた津軽三味線に興味をもち、家元菅野孝山先生のもとで習い始めました。毎日稽古を重ね、12歳の時に津軽三味線日本一決定戦ジュニアの部で優勝。15歳で津軽三味線日本一決定戦でA級の部で優勝。また、日本郷土民謡民舞全国大会三味線グランプリの部でも優勝を果たしました。